世界屈指のロックバンドAC/DCの全米チャート1位を獲得した名盤『悪魔の招待状』インスパイアの一枚がロールアウト。
擦れた感じのプリントがロックテイストを演出します。

個人的にAC/DCで大好きな曲と言えば「Thunderstruck」。先日イギリスの音楽誌Classic Rockで発表された読者が選ぶ「史上最高のAC/DCソング」でも一位に輝いた名曲です。


そしてこの曲こそ「殺人スープレックス」と恐れられた故ゲーリー・オブライトのUインター時代の入場曲でした。

痛め技に堕していたジャーマン・スープレックス、それを再び殺人技として蘇らせたのがオブライトでした。
次々と相手を粉砕しまくるオブライトのジャーマンはとにかく必殺技としての説得力がありました。

普通ジャーマンってブリッジで持ち上げてそこから重力を利用して落とすって感じで技の中間まで、持ち上げてからブリッジの頂点のあたりが一番早いんですが、オブライトのジャーマンはマットに突き刺さる時が一番早い。技の最後のトルク太い感が半端ないんです。

途中からフルネルソン・スープレックスを使いだしたのですが、これがまた鬼の威力。頭がマットに刺さりそうでした

見てみこのスープレックス！


「有田と週刊プロレスと」のシーズン1　エピソード16でも水道橋博士が「最も美しいジャーマン・スープレックスを放つのは誰？」にオブライトを挙げていましたっけ。
そんなオブライトに「Thunderstruck」はピッタリで、入場時にこの曲の頭が流れるとゾクゾクっとしたものです。
当時自分はリングス派だったのでUインターはそんなに、、、って感じだったのですがオブライトだけは別格。大好きでした。
その後全日に移籍しましたが、猛威を振るったのはUインター時代だったと思います。

2000年1月7日に36歳という若さで亡くなったオブライト。
その若すぎる死が残念でなりませんでした。
Uインターの博多スターレーン大会の退場時にハイタッチしてくれたオブライト。幾多のレスラーをぶん投げてきたその手は分厚く、あの感触は未だ忘れることはできません。
「殺人スープレックス」よ、永遠なれ。